咬合病(顎関節症)の治療
BBOセミナー 入門コース

●健康の源とその周辺を管理できるのは歯の管理者である歯科医師だけでる●

一本の歯が原因
 生命体としての人間とは何かが基本にあっての医療だと思います。その定義づけがなされないまま専門分科され、各科の連携がないままに医療は今日に至っています。
 とくに歯科は、むし歯の治療や抜歯、補綴を中心とした教育で、細胞までを含めた人間の健康とは何かの教育がなされてこなかったように思います。
 人間の体はデリケートなもので、噛む力加減ひとつで脳頭蓋の形まで変わるのです。頭の形が変わるということは当然人間個々の機能に微妙な変化を与えます。一本の歯が全身の健康にどれだけ影響するかは推して知るべしです。こうした事実を理解しようとせず、やたらに歯を削ったり詰めたりすれば、咬み合わせが狂い、わけのわからない病気が発症し、顕在化してくるのは当然の成り行きです。事実、そうした患者さんが助けを求め、一日十人ぐらい来院してきます。こうした全身的にトラブルを抱えた患者さんがいることを歯科医師の先生方は謙虚に受け止める必要があると思います。
基礎系と連携が大事
 咬合は、咀嚼ができればいいというものではなく、噛むことによって全身の健康にどういう影響がでるかの問題です。そのためには脳外科に対してのアプローチも大事だし、大脳生理学、人間工造学の勉強も必要です。
 科学、医学は日進月歩で進歩していますが、そうした基礎系の成果が臨床の現場でうまく活用されているとは思いません。基礎系の先生方とタイアップし、幅広い実験データを出してもらい、それを臨床に照らし合わせながらやっていくのが咬合治療です。
 人間の体は力学的なバランスの上に成り立っています。頭部は物理学でいうテコの原理で支持されて、支点は後頭顆の位置にあります。歯のどこかをいじれば頭位や顔面、あるいは骨の形は変化しますが、どこをどういじればどう変わったのかの経過をセファロで診ながら追っていく咬合治療の学問は未だに確立されていません。咬合平面の捉え方だけをみても、各大学の定義はまちまちです。
生身の人間が相手
 我々の咬合理論は、簡単に言えば後頭顆の位置を支点の中心と考えたものであり、気道の神経の確保の治療を最優先としています。原因不明の病気の本体は身体の『歪み』なのです。この歪みが自律神経失調症状とか不定愁訴といわれる症状を若起させたり、神経や血管を圧迫します。身体の力学的歪みは西洋医学、東洋医学のいずれにも無視されている一大盲点であり、未開発の分野ですが、歯科医療の先生方が、咬合力を利用して頭蓋の歪み頚椎の歪み等を正すことができれば、それが新しい学問となるのです。
 削って詰めて、金でやれば『いくら』と、医療の価値をモノに置き換えてきた時代は終わりです。医業ではなく医療をやるべきです。死ぬまで健康でいられるかを見守りながら、それを誘導してあげられるかが医療です。咬み合わせのためにだけ健康な歯を削るというのはとんでもないことです。生体における咬合の歪みをどのように捉え、また、どのように再構築するかです。我々が相手にしているのは生身の人間なんです。何回で治療が終わるということではないのです。生体の変化に応じて修正を加えながら常に健康を維持してあげるということです。

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